携帯ラジオ|SONY_SRF-M95|SONY_ICF-R300|ボタン電池交換
自宅にいる時でも外出時にも普段使いしている携帯ラジオSONY_SRF-M95。
お気に入りのラジオ局の周波数をプリセットしておけるのですが、内蔵ボタン電池が切れているので、乾電池を交換する度に記憶が消えてしまいます。
電池交換の都度、ラジオ局を登録すればいいのでそれほど困ってはいませんでしたが、ふと思い立ったので、電池交換してみる事にしました。
追記です。
その後、手持ちの携帯ラジオ、SONY_ICF-R300のボタン電池も切れていて同じ症状だったので、思い立ったが吉日と言うことでこちらもボタン電池の交換をしてみました。
== 目次 ==
- 1.SONY_SRF-M95|分解
- 2.SONY_SRF-M95|ボタン電池の取り外し
- 3.SONY_SRF-M95|ボタン電池の選定
- 4.SONY_SRF-M95|ボタンのセット〜動作確認
- 5.SONY_ICF-R300|分解
- 6.SONY_ICF-R300|ボタン電池交換作業
・ビス2本
・爪をはずす
・スポット溶接部分を引き剥がす
・半田付け
・電池の大きさから推測
・ソニー製品ではないものを購入
・ビニールテープ
・あの挙動、再び
・ビスは2箇所
・ジョグダイヤル付近の部品
・底部の凹
・ボタン電池の取り外し
・準備作業
・ハンダ付け
・組み戻し
1.SONY_SRF-M95|分解
過去水没などして不具合が生じる度に分解してきたので慣れたものです。
野外での作業中などでも使っていたりするので、中はホコリなどでちょっと汚いです。
ビス2本
まずは裏側からビス2本を外します。
本体の大きさに比べて、ちょっと長めのビスです。
爪をはずす
本体外周が爪でも固定されています。
マイナスドライバーなどを使い、本体を傷付けぬよう外していきます。
フラットケーブルがつながっているので、これも気をつけます。
2.SONY_SRF-M95|ボタン電池の取り外し
ラジオの基板上にボタン電池が見えます。
よくみると、金具がボタン電池にスポット溶接されていて、その金具の一端が基板上にはんだ付けされています。
スポット溶接部分を引き剥がす
電池表面のスポット溶接されている部分をひっぺがして、残った金具に新しい電池を挟み込んで、テープで固定すればいいと考えました。
しかし、カッターや刺抜きなどを使ってみましたが、力が入りすぎて基板側が破損することを懸念、この方法を断念しました。
半田付け
半田付けされている金属をはずし、そこへ+ー各々電線を半田付けし、その電線をボタン電池にテープでくっつけるやり方をする事にしました。
以前外した電池配線を切り取り、被覆をカッターでむいて長さを調整。流用します。
まずは、電池が固定されている半田付近にフラックスを塗布。温度調節したハンダゴテを当てて溶かし、外します。
尚、電池をハンダゴテで加熱させると破裂する恐れがあります。安全のために保護メガネの着用を願います。
被覆をむいた電線にもフラックスを塗り、これを電池が固定されていた箇所に半田付けします。
3.SONY_SRF-M95|ボタン電池の選定
取り外したボタン電池をみてみると、側面に「B0 60」と表記されているだけで、あとは何もなくこの電池がどのようなものであるのかわかりません。
電池の大きさから推測
ノギスで電池の直径と高さを測り、ソニーのボタン電池の情報をネット検索してみました。
この電池の直径は6.8ミリ。高さは2.1ミリ。
SONYウェブサイトのボタン電池互換表で確認し、「SR621」と同規格と推測。1.55Vです。
ソニー製品ではないものを購入
たまたま自分がうかがった家電販売店のボタン電池コーナーにはソニー製品がありませんでした。
ですので、大きさと1.55ボルトであることを念頭に選択したものを購入しました。
4.SONY_SRF-M95|ボタンのセット〜動作確認
先ほど半田付けした電線の一端を、+ーそれぞれを電池に繋いだ状態でテープで固定していきます。
ビニールテープ
はじめ、カプトンテープでの固定を考えていました。しかしカプトンテープでは粘着力が弱く、うまくいきません。
ですので、今度はビニールテープでやってみたらうまくいきました。
しかし、自分はあのビニールテープのニチャニチャした感じが苦手です。湿気などでニチャニチャがほかに移ったら嫌なので、テープで固定後、余分な部分はなるたけハサミで切り取っておきました。
あの挙動、再び
ラジオを組み直してみると、乾電池を入れる前にも、時計が点滅して時刻設定を促しています。
「ああ、確かにこんな感じだったな」との感覚が蘇ります。
時計のセット方法も忘れてしまったので、説明書で確認し、セットします。
これで、普段使いしているラジオの使い勝手が蘇りました。
このライター型(?)の携帯ラジオが好きなのですが、ある時、このライター型のラジオ製品が新製品としてなくなっている事に気がつきました。
ラジオのかたちにも流行り廃りがあるのかもしれませんが、この事に気がついた自分はあわててオークションサイトで同型品を買い求めました。
水没などの危機がいくたびか訪れましたが、完全に壊れるという事態には陥らずに済んでいます。
まだまだ大事にこれを使っていきたいと思います。
5.SONY_ICF-R300|分解
SONYの携帯ラジオ、ICF-R300でもボタン電池が切れていたので、これも交換してみました。
まずは分解です。
ビスは2箇所
本体のビニールカバーを外し背面を見るとジョグダイアル付近に1箇所、さらに電池カバーを開けたところに1箇所ビスが見えます。まずこれを外します。精密ドライバーの#00番を使いました。
ジョグダイヤル付近の部品
ジョグダイヤル付近に爪で嵌め込まれ固定されている部品があるので、これを裏側からコジッて外します。
底部の凹
本体底部に凹部があります。ここをコジッて本体を開腹していきます。
なるべく傷をつけたくないので、樹脂製の分解工具を使ってみたのですがうまくいきません。
マイナスドライバーをつかったらあっさり開きました。
一旦開いたら樹脂製の工具に持ち替えて、爪を解除していきます。
本体を開くと設定ボタンの部品が外れるので、無くしたり壊したりしないよう気をつけます。
6.SONY_ICF-R300|ボタン電池交換作業
本体を開腹すると、基板のうえに絶縁テープ(?)が貼られていて、その下にボタン電池が見えました。
ボタン電池の取り外し
SONY_SRF-M95と同じく、ボタン電池に金属の電極がスポット溶接され、それが本体基板にハンダ付けされています。
このハンダを「はんだ吸い取り線」で除去し、ボタン電池を外します。
準備作業
以前、SONY_SRF-M95の電池として用意しながら使っていなかったmaxell_SR621SWを使います。
両極に使う線を用意し、長さをきめ被覆をむいておきます。
プラス、マイナスそれぞれの電極に線をつけた状態でカプトンテープで巻き、その状態であらかじめ線にハンダをつけておきます。
この状態で本体基板にハンダ付けしようとしたのですが、片側をハンダづけしてピンセットを動かしたらカプトンテープでの固定が甘く、すっぽ抜けてしまいました。
ハンダ付け
テープの固定の失敗から、思い切ってボタン電池への線のハンダ付けをしてみることにしました。
重ねてで恐縮ですが、ボタン電池は加熱により劣化したり破裂することもあるようです。ですので保護メガネを使います。
同じことをされる方は自己責任でお願いします。
加熱によるボタン電池の劣化などで、電池の機能が大丈夫かどうかマルチメーターで確認しました。
尚、ボタン電池に線をはんだ付けするには、やすりで電池表面をこすってハンダの乗りをよくしたり、ステンレス用フラックスを使う方もいらっしゃるようです。自分はそのままフラックスをぬり、線にハンダを乗っけておいてから、それをボタン電池にハンダゴテで押し付けるようにしてハンダ付けしました。
ステンレス用のフラックスは電子部品に悪さをするようです。使用後はきれいに洗浄除去をする必要があるようです。
半田付けのし易さから、黒い線は長くして使いました。
ボディーにきちんと収まるか心配しましたが、きちんと閉じることができました。
組み戻し
ボタン電池が機能していることを確認したら、本体を組み戻します。
分解してきた逆の手順でやるだけですが、設定ボタンの挟み込みだけは気を使います。
組み戻したら、時計時刻やラジオ局の周波数をセットして使います。
2021.10/2022.6
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