PC-8801|FAのホワイトニング

PC-8801を久しぶりに弄っていたら、目の前でフロッピーを読み込んでいた88から異音がして、読み込みをしなくなってしまいました。

いままでも、ディスクドライブが不調なときもありましたが、クリーニングディスクを使えば復活してくれたのですが、今回は復活しません。

PC-8801FAが発売されたのは1987年。もう30年ものになるレトロPCは手入れが欠かせないのはわかっていましたが、機械音痴な自分が完動品をへたに弄り故障させてしまうのが怖くて手が出せませんでした。でも故障してしまったので、色々やってみることにしました。まずはレトロPCについてまわる、変色した外装の脱色、巷でいわれているらしいホワイトニングです。

PC-8801FAの解体

金属の本体カバーは外すのは簡単なのですが、フロントパネルはほとんど解体しないと外せないようです。

買った当時からそのままにしてあるPC-8801FA

おっかなびっくり解体しながら掃除していきます。チリやホコリを綿棒やブロアーで取り除いていきます。ビスの紛失や取り違えが怖いので、ビスを外すたびに養生テープでビス穴のそばに貼っつけてメモをして、部品の配置などを忘れても大丈夫なようにデジカメで撮影しながら作業していきます。

ケーブルの接続部なども、ただ引っ張ればいいのか、引っ掛かりがあるのかわからない。無理に力をいれて壊したくないので大変です。

PC-8801FAを解体中

↓ フロントパネルは赤丸の3箇所で固定されています。

フロントパネルを固定している3箇所のビス位置

↓ ついでに、ほっておくと液漏れして基盤を傷つけてしまう内臓電池をニッパーで除去します。

  PC-8801FA基板上の内臓バッテリー

 PC-8801FA本体のホワイトニング

まずはフロントパネルと本体カバーのホワイトニングです。ネット検索してみると過酸化水素を含んだ漂白剤につけて太陽光線(紫外線)を浴びせると良いとの情報がありましたのでやってみます。

フロントパネルはライオンのブライト約1リットルを2.5~3倍に薄めて溶液につけて日に晒しました。

ライオンのブライトWダブル、詰替用 フロントパネルを薄めた漂白剤につけて日に晒す

つけた途端にすぐ変化が感じられました。ついでにシリコンのキーボードカバーやらスマホカバーなども一緒に漬けます。

↓ 本体のカバーは金属製で外側に塗装がなされています。金属は過酸化水素に晒すとすぐ錆びてしますということなので、先ず金属部分をコーキングテープやビニールなどで覆います。

(追記:その後、手間なので養生はしなくなり、短時間で作業して水で洗い流すようにしました。また日に晒す前に重曹の激落くんで洗っているのですが、こちらの方が汚れはよく落ちる気がします。)

88の本体カバーの金属部分を覆う

こちらにはワイドハイターEXを使います。太陽光の下、2倍程度に水で薄めたものを刷毛で塗っていきます。こちらも塗ったそばから黄ばみが白くなっていく感じがしました。根気よく位置を変えながら何度も塗っていきます。

花王のワイドハイター 本体カバーに刷毛で溶液を塗る 本体カバーに刷毛で溶液を塗る

PC-8801FAホワイトニングの1日作業の結果

作業開始から日が当たらなくなるまで約6時間。その結果は以下の通り。

本体カバーとフロントパネルを漂白後に取り付けました フロッピーディスクドライブよりもフロントパネルが白くなりました

フロッピーディスクのベゼルと比べて、以前はフロントパネルの方が黄色かったのに、漂白後はフロントパネルの方が白くなっています。

まだまだホワイトニングをしてみたいのですが、88を開腹するきっかけとなったフロッピーディスクドライブの方を弄りたいので、今回はここまでとします。88を含めて、ホワイトニングしてみたいものが他にも色々あるので、後々様々なやり方を試してみたいと思います。

では皆様もよき88ライフを。