PC-8801ゲームソフト|J.B.ハロルドシリーズ|マンハッタン・レクイエム
1987年に発売されたアドベンチャーゲームソフト、マンハッタン・レクイエムの紹介です。
パッケージに貼られているシールには、「PC-8801/mkII/SR/FR/MR/FH/MH/VA」と記されています。
自分はマンハッタン・レクイエムのBGMがとても好きなのですが、PC-8801無印やmkIIでプレイされた方は、FM音源ボードなどを増設しなければ聞くことはできなかったでしょう。でも、このマンハッタン・レクイエムは無音であってもゲームの雰囲気は損なわれるようなものではないかもしれません。
ウェブ検索してみて、iOSやAndroid、Nintendo Switchでもダウンロード販売されているのを知り、びっくりしました。
そんな、「ハードボイルド」を感じさせてくれたゲームソフトを紹介させていただきます。
1.物語と手紙
主人公は米国中西部のリバティタウンの刑事です。
かつての同僚だったジャド・グレゴリー氏は退職後、マンハッタンに移住して保険調査会社を興します。
保険会社から依頼された転落死の案件に不審な点があるため、助力を求められたのが物語のきっかけです。
ジャド・グレゴリー氏からの手紙
ゲーム作中に登場するグレゴリー氏の娘ジェーンの近況を前置きしたうえで、J.B.ハロルドシリーズ第一作「殺人倶楽部の登場人物であった、サラ・J・シールズが転落死した事案について話は繋がります。
死亡者のサラ・J・シールズは、女性とルームシェアしているアパートメント25階の窓から転落。
転落した時、部屋の鍵は内側からかかっており、不審な目撃情報もないことから保険会社は自殺で処理したい様子。
しかし、遺書などはなく、翌日には会食の約束していたこと、生命保険の受取人が同名のサラ・シールズあることなどを挙げ、真の解決に向け、主人公に助力を乞うています。


キャサリン・ホワイト女史からの手紙
リバティタウンの警察署の同僚、キャサリン・ホワイト女史から、リバティタウン時代のサラ・J・シールズに関する情報が記された手紙です。
これによると、もともとマンハッタンのダウンタウン生まれで、10歳の時に母親が離婚、母に引き取られるも、16歳の時に母親が疾走。その後、各地を転々とし、20歳の頃にリバティタウンに現れ、酔客相手のピアニストとして働くも、マンハッタンで母親と一緒に暮らす、として店をやめているとのことです。
サラからの封書
なぜか、サラ・シールズからハロルド氏あてに封書が届きました。
封書の中には、サラが勤めていたクラブM&Mのカードが入っています。
2.捜査
フロッピーディスクをドライブに入れて、PC-88の電源をオンすると、ジャド・グレゴリー氏の事務所前に立っているところから物語は始まります。
手帳
マンハッタン・レクイエムには「手帳」がついています。
さらに登場人物の顔のグラフィックのシールもついています。これを活用して、捜査情報を書き込んでいきます。
サラの写真
サラの写真も携えて、聞き込みをします。。
地図
マンハッタンの地図が付属します。
ゲームではマンハッタンの街で聞き込みしていくのですが、物語が進行していくに従い、聞き込み場所の選択肢が増えていきます。
3.走馬灯
人間は、死の間際、様々なことが走馬灯のように頭の中を過ぎると聞きます。
過去、このマンハッタン・レクイエムをプレイしながら、事件解決にたどりついていない方は、ご自身の最期の迎えた瞬間、「あー、まだ事件解決していなかった」、と残念におもってしまうかもしれません。
そんな怖れのあるかたは、何らかの対策が必要です。
YouTube動画
動画投稿サイトのYouTubeでは、このマンハッタン・レクイエムのプレイ動画がアップ・ロードされています。
PC-88などの実機やゲームソフトを持っていながら、事件解決にたどり着けていない方は、これらを参考にすれば、解決にたどり着くことができるでしょう。
ゲームアプリ
レトロPCの実機やソフトなどを手放してしまった方でも、記事冒頭でご紹介しましたように、iOSやAndroid、NintendoSwitchでもこのゲームがダウンロード販売されているようです。
こちらで事件解決をして、人生における懸案事項の一つを潰しておくのも大切な事かもしれません。
2022.03