E-ink端末|SONY Reader PRS-T3S
本の電子書籍化(自炊)をする時、目に優しいE-inkの端末も使うことにきめていました。
ソニーリーダーの生産中止が発表されたばかりでしたが、マイクロSDカードを使えばストレージを32GBまで増やせることや本のデータの転送しやすさなどを考えてSONY Readerを購入しました。
== 目次 ==
- 1.SONY Reader PRS-T3S|付属品
- 2.SONY Reader PRS-T3S|本体の仕様
- 3.SONY Reader PRS-T3S|自炊書籍用の使い方
- 4.SONY Reader PRS-T3S|総括
・ストレージ
・画面サイズ
・純正カバー
・重量
・物理ボタン
・ファイルの転送はCalibreで
・便利なノート機能
1.SONY Reader PRS-T3S|付属品
もう生産されていない製品ですが、中古品などを手に入れられる方がいらっしゃるかもしれません。
パッケージの中身は、ソニーリーダー本体とUSBケーブルに取説保証書類です。
充電用ケーブルのコンセントアダプターは別売品です。自分は購入しませんでしたが、純正アダプター以外のものを使用しても反応しません。これはおそらく内蔵電池のことを考えての仕様だと思われます。
ですので充電はPCのUSB端子からのみとなります。
2.SONY Reader PRS-T3S|本体の仕様
ストレージ
ソニーリーダーの内臓ストレージは2GB(うち使用可能領域1.2GB)ですが、32GBのマイクロSDカードを使用して容量を増やし自炊した本のファイルを入れています。
マイクロSDカードスロットは本体裏蓋を外すとアクセスできます。公式では32GB迄使用を確認しているとされています。
自分は32GBのマイクロSDカードを使い、そのうち10Gほど使用して167冊入っております。32GBで十分だとおもわれます。
画面サイズ
ソニーリーダーの画面は6インチ。解像度は758×1024ドットです。
これは文庫の文字印刷部分の大きさと大体同じくらいで、文庫や新書などを余白除去して表示して見るのに快適なサイズです。ハードカバーは物によります。
実際に使う書籍ファイルは、ChainLPというフリーソフトを使って余白除去とボルドー(太字)化、解像度の修正を行っています。自炊したjpegファイルをPDFファイルに変換して使っています。
下の画像はSONY Readerで「老人と海」を表示しています。著作権の問題があれなので、青空文庫からChainLPを介してSONY Readerに取り込んだものです。
純正カバー
ソニーリーダー別売品のカバーとして、ライト付きのものと無しのもの2種類あります。
自分はライト無しの「ブックカバー PRSA-SC30」を使っています。
これは本体裏の蓋を外し、そこへカバーと一体になった裏蓋をセットするもので、これによりカバーと本体の一体感が素晴らしく、また厚みも無いという秀逸なものです。
このカバーの唯一の欠点は、カバーの樹脂コートが劣化することです。一部が剥がれてきてしまいました。
これは限界まで使用して、その後は
サードパーティ製のカバーを使おうと考えています。
重量
ソニーリーダーは、本体166gに純正カバー(40g)で計206gです。
物理ボタン
ソニーリーダーは画面上をフリックすることでもページを送れますが、物理ボタンでもページ送りができます。
これは寒い時期、手袋をしている時など重宝します。
3.SONY Reader PRS-T3S|自炊書籍用の使い方
ファイルの転送はCalibreで
SONY Readerには「eBook Transfer for Reader」という純正の書籍ファイル管理ソフトがあるのですが、MacOSでは、10.11.2 El Capitanまでしか対応しておりません。
ですので、ファイルの転送にはCalibreを使っています。Calibreはフリーの電子書籍管理ソフトです。
CalibreはmacOS、Windows、LinuxOSに対応。端末はソニーリーダー、kobo、Kindleなど他多数の端末で使えるようです。
Calibreについての記事はこちらからどうぞ
便利なノート機能
読書中に、またあとで参照したいページに折り目をつけておくように、ソニーリーダー画面の右上を軽くタップすると、表示画面でも折り目がつきます。
こういったページを後から見たいときは、ホーム画面で「アプリケーション」をタップ。「全ノート一覧」から、ソニーリーダーに収蔵する全ての書籍の折り目をつけたページに飛ぶことができます。
4.SONY Reader PRS-T3S|総括
生産停止してからすでに6年ほど経っていますが、電池の持ち具合も含めて使い勝手に全く不満はありません。
バックライトも防水機能もないソニーリーダーですが、定価は9800円。
この値段でこの性能を実現していたのは本当にありがたいです。
あまり高額な端末でしたら、持ち歩くのに躊躇しますし、気軽に使えません。
自炊した電子書籍をみるE-ink端末としてソニーリーダーに興味があり、中古品などに巡り会う機会がありましたら、これを使って見るのも一興ではないでしょうか。
ではでは、みなさまもよき自炊ライフを!
2020.03