PC-88キーボード・タイプAの分解清掃とホワイトニング
PC-8801FHに付属するタイプAキーボードを分解清掃し、ホワイトニングします。
我が人生において、初のキーボードキートップの取り外し作業となります。キートップは垂直に引き抜かないと簡単に軸が折れてしまうそうなので、キートップ引き抜き工具を準備して作業に臨みました。
PC-88キーボードカバー、キートップの取り外し
まずはキーボードカバーを取り外します。裏面(底面)のネジを6本外せばキーボード端子が半田付けされた基板を挟む形で上面、下面のカバーが外れます。
カバーを外した上でキートップを取り外していきます。専用工具でスポンスポン抜いていきます。
<注!> CAPSキーやカナキーなどの押下すると引っ込み、再度押下すると出っ張るタイプのキーは、ロックを解除(他のキーと高さを同じ状態にする)した状態で引き抜かないと破損するそうです。
またスペースキーやリターンキーなどの7つのはキーは下に金具が付いていますので、取り外す際はこれらにも気をつけてください。この金具はタブキーだけ少し小さめです。
PC-88キーボードは激落ちくんで洗ってワイドハイターEXでホワイトニング
キートップやカバーを見ると結構よごれていますので、まず重曹の激落ちくんで洗います。
ワイドハイターEXは10倍に薄めて使います。キーボードカバーの横幅は45センチほどです。使おうとしたら漬け込む容器の大きさが足らずに焦りました。
下の写真のようにキーボードカバーをかさねて漬けていたら重なっていた部分が色違いになっていました。そういうこともあるかもと、カバーの上部分を上にしておいてのですが、気になる方は大きい容器をつかったり、もしくは別々につけるほうが良いでしょう。
キーボードカバーを2時間半ほど漬け込んで、これぐらいでいいかなと判断し、つづけてキートップを漬け込みます。
キートップはひとつひとつ表が上になるようにひっくり返します。
キートップも2時間ほど漬け込み、この1日作業で明らかに黄ばみは薄くなったのですが、仕上がりに納得がいかず、その後2日間ほど日にさらしました。
3.PC-88キーボード、組戻しと動作確認
キーボード基板にもアルミ電解コンデンサが2つ実装されています。
「「10V 47μF(85℃)」と「16V 10μF (BP85℃ N642)」です。このコンデンサが機能しなくなるとどんな悪さをするのかわかりませんが、挙動がおかしければこれらを交換してみるのもいいかもしれません。
キートップとカバーのホワイトニングが済んだら、よく水で洗い乾燥させて組み直します。
金具がついているリターンキーやスペースキーなどは、金具をさきに固定してからキートップにも金具をハメつつ差し込みます。
↑ 結構綺麗になったと思います。
どのくらい綺麗になったかといえば ↓ 美白前のキーボードと比べればわかりますでしょうか。もともとは写真上のものよりももっと黄色かったんです。
コードもよごれているので激落ちくんで拭きます。
↓ 一応動作確認です。うん、大丈夫みたいです。
88キーボードのようなメカニカル・キーボードは、キーが壊れてしまっても、新たにハンダ付けしなおせばよいので、修理しやすいそうです。もし壊れてしまったキーボードをお持ちで、これらの処分を考えている方がおられましたら、安直に廃棄せず、オークションサイトやフリマサイトに出品してみたらいかがでしょうか。たとえ壊れている品でも、それを求めている方がいらっしゃるかもしれません。