ZorinOS-15|データ保存できるLiveUSBメモリー作成
iMacに差し込むだけで運用できるZorinOSのUSBメモリーを作成します。
LiveUSBを使ってもう一つのUSBメモリーにインストールするやり方ではうまくいきませんでしたが、OracleVirtualBoxをつかってUSBメモリーにインストールするやり方でうまくいきました。
== 目次 ==
- ■1.VirtualBoxの導入とUSBメモリの初期化
- ■2.ヴァーチャルボックスの設定
- ■3.ZorinOS-15-64bitをUSBメモリーにインストール
- ■4.データ保存できるZorinOS-15のLiveUSBメモリー|動作確認
・Oracle VM VirtualBoxをダウンロード
・ヴァーチャルボックスをインストール
・USBメモリーの初期化
・ZorinOSのisoファイル
・「新規」をクリックで項目作成
・「設定」を設定
・ストレージ
・ネットワーク|ポート
・ヴァーチャルボックスでisoファイルからZorinOSを立ち上げます
・インストール
・キーボードとマウス
・ディスプレイ設定
・Linuxのターミナルで学習
== 環境 ==
1.VirtualBoxの導入とUSBメモリの初期化
Oracle VM VirtualBoxをダウンロード
ヴァーチャルボックスはMacOSXやWindowsOS、LinuxOSなどで使える仮想化ソフトです。
自分はiMacを使っていますが、MacOSX上でヴァーチャルボックスを使い、WindowsやLinuxを動作させています。
公式ページからヴァーチャルボックスをダウンロードします。
今回自分が使ったのはバージョン6.0.12です。
ヴァーチャルボックスをインストール
ダウンロードしたdmgファイルをダブルクリックして、インストールします。
インストール後は拡張機能パックもインストールしてください。
USBメモリーの初期化
USBメモリーを初期化しておきます。ディスクユーティリティーを使います。
macデスクトップ画面の右上の虫眼鏡マークをクリックし、Spotlight検索で「で」と打ち込むと「ディスクユーティリティ」がでてきます。
ディスクユーテリティ画面左側で、対象のUSBメモリをクリックし、「消去」を選択。フォーマットは「exFAT」、方式は「マスター・ブートレコード」で実行します。
ZorinOSのisoファイル
ZorinOSを公式ページよりダウンロードしておきます。sha256sumチェックも忘れずに。
以下のページでの、macターミナルを使ったsumチェックのやり方を参考にしてください。
2.ヴァーチャルボックスの設定
「新規」をクリックで項目作成
ヴァーチャルボックスを起動して、画面上に並ぶ項目の一番左の「新規」をクリックします。
「名前とオペレーティングシステム」設定画面が開くので、名前は「ZorinOS-15」、マシンフォルダーはそのまま、タイプは「Linux」、バージョンは「other Linux」として、下部の項目の「続き」をクリック。
続いて「メモリーサイズ」設定画面が開きます。適当に割り当てます。「続き」をクリック。
次は「ハードディスク」設定画面です。iMac上で仮想化して使う場合は適当な容量を割り当てますが、今回はUSBメモリーにインストールするので、「仮想ディスクを追加しない」項目にチェックをいれて、「作成」をクリック。注意喚起メッセージが出ますが、「続ける」をクリックします。
「設定」を設定
左側の項目で「ZorinOS-15」を選択した上で、画面上部の項目から、「設定」をクリックし、展開された画面で「一般」→「高度」を選択し、「クリップボードの共有」「ドラッグ&ドロップ」を共に「双方向」にします。
次に「システム」を選択。起動順序のチェックボックスで「光学」以外のチェックを外し(「光学」だけにチェックをいれ)、右側の「↑」「↓」をつかい「光学」が一番上になるようにします。
続いてチップセットは「ICH9」を選択。ポインティングデバイスはデフォルトの「USBタブレット」。拡張機能は三つ全てにチェック入れます。
ストレージ
ストレージをクリック。ストレージデバイスの「コントローラー:IDE」の下にある光学メデイア・アイコン(空)をクリックで選択し、右側の「属性」の光学ドライブの右端にある光学メディア・アイコンをクリックして、「仮想光学メディアファイルを選択」をクリック。
ダウンロードしておいたZorinOSのisoファイルを選択します。
ストレージデバイスの画面で「ZorinOS」のisoファイルが表示・選択されている事を確認します。
ネットワーク|ポート
「ネットワーク」では「割り当て」をブリッジアダプターに変更。
「ポート」の「USB」で、「USB3.0〜」を選択。
画面右端のUSBに+マークのついたアイコンから使用するUSBメモリーを選択し、有効化しておきます。
この後、インストール作業を行いますが、USBメモリはmacOSで認識されているので、一旦取り外しておきます。
3.ZorinOS-15-64bitをUSBメモリーにインストール
ヴァーチャルボックスでisoファイルからZorinOSを立ち上げます
Oracle VM virtualBoxマネージャーで、設定の終わった「ZorinOS」を選択して「起動ボタンを押します。
LiveDVDを起動した時と同じく、選択画面が表示されます。
一番上の「Try or Install Zorin OS」を選択。
立ち上がった画面で、「日本語」を選択し、「ZorinOSを試す」をクリック。isoファイルからライブ起動されます。
ZorinOSがライブ起動しましたら、改めてUSBメモリーをiMacのUSBポートに差し込みます。
デスクトップ画面上にUSBメモリーのアイコンが出現します。これでZorinOSがUSBメモリーを認識していることが確認できます。
インストール
デスクトップ画面上のインストールアイコンをダブルクリックします。
言語選択画面では「日本語」が選択されている事を確認して「続ける」をクリック。
キーボード設定画面でも問題なければ「続ける」をクリック。
「アップデートと他のソフトウェア」でもチェックの入ったデフォルトの状態で「続ける」をクリック。
「使用中のパーテーションをアンマウントしますか?」には「はい」をクリック。
「インストールの種類」では「ディスクを削除してZorin OSをインストール」を選択して「インストール」をクリック。
「ディスクに変更を書き込みますか?」と念押しされますが、「続ける」をクリックします。
タイムゾーンの設定ではTokyoを選択。
続けてユーザー名やパスワードの設定です。
これでUSBメモリーへの書き込みが始まります。
しばらくしてUSBメモリーにインストールが完了するとメッセージが出ます。
「使用を続ける」を選択してから、電源を落とします。
4.データ保存できるZorinOS-15のLiveUSBメモリー|動作確認
ではきちんと動作するか確認です。
インストールしたUSBメモリを差し込んだままiMacを再起動させ、立ち上がる前にキーボードの「optionキー」を押しっぱなしにすると、起動ディスク選択画面が表示されます。
選択肢の中から「EFI boot」を選びます。
無事立ち上がりました。
デフォルトで入っているFireFoxブラウザをたちあげて、ZorinOSの公式ページをブックマークし、再起動して、保存されているか確認します。
大丈夫です。保存されています。
キーボードとマウス
USBで起動したZorinOSではキーボードやマウスはBluetooth接続設定されていないため、はじめはUSB接続のものをつかって設定しなくてはなりません。
しかしBluetooth接続させたMagickeyboard2やMagicTrackpad2を使ってみましたが、接続が不安定なことや、トラックパッドの使い勝手の悪さ、再度iMacを立ち上げた時にBluetooth設定し直さなくてはならないこと、などから、USBメモリーのZorinOSを使うときは有線キーボードとUSBドングルのマウスを使うことにしました。
ZorinOS-15には日本語入力のMOZCが入っています。デスクトップ画面右下の文字をクリックして、カナ入力と英文字入力の切り替えができます。
appleのテンキー付きアルミ有線キーボードではなぜか右側のみの「commandキー」をおしながらスペースキーを押下することで切り替えができました。また画面の輝度や音量調節もキーボード操作できました。
ディスプレイ設定
iMac-5k-Retinaを初めて使った時もそうでしたが、そのままだと文字が小さいので見やすいように設定します。デスクトップ上で右クリックです。
Linuxのターミナルで学習
リナックスでターミナルを学ぶのはヴァーチャルボックスでもいいのですが、興味があれば、USB起動で、100%マックの性能をZorinOSに当てて見るとその魅力がよくわかります。
キビキビ動くZorinOSはとても使いやすく、面白いです。
2020.01