ZorinOS-15|データ保存できるLiveUSBメモリー作成

iMacに差し込むだけで運用できるZorinOSのUSBメモリーを作成します。

LiveUSBを使ってもう一つのUSBメモリーにインストールするやり方ではうまくいきませんでしたが、OracleVirtualBoxをつかってUSBメモリーにインストールするやり方でうまくいきました。

== 目次 ==

== 環境 ==

  • ● iMac 2017 5K Retina 27inch
  • ● OS = Mac OS Sieera 10.12.6
  • ● USBメモリー = Transcend 32GB USB3.1
  • ● isoファイル = ZorinOS 15 64bit
  •  1.VirtualBoxの導入とUSBメモリの初期化

    Oracle VM VirtualBoxをダウンロード

    ヴァーチャルボックスはMacOSXやWindowsOS、LinuxOSなどで使える仮想化ソフトです。

    自分はiMacを使っていますが、MacOSX上でヴァーチャルボックスを使い、WindowsやLinuxを動作させています。

    公式ページからヴァーチャルボックスをダウンロードします。

    今回自分が使ったのはバージョン6.0.12です。

    ヴァーチャルボックスをインストール

    ダウンロードしたdmgファイルをダブルクリックして、インストールします。

    インストール後は拡張機能パックもインストールしてください。

    VirtualBoxのインストール VirtualBoxのインストール VirtualBoxのインストール VirtualBoxのインストール

    USBメモリーの初期化

    USBメモリーを初期化しておきます。ディスクユーティリティーを使います。

    macデスクトップ画面の右上の虫眼鏡マークをクリックし、Spotlight検索で「で」と打ち込むと「ディスクユーティリティ」がでてきます。

    ディスクユーテリティ画面左側で、対象のUSBメモリをクリックし、「消去」を選択。フォーマットは「exFAT」、方式は「マスター・ブートレコード」で実行します。

    VirtualBoxのインストール VirtualBoxのインストール

    ZorinOSのisoファイル

    ZorinOSを公式ページよりダウンロードしておきます。sha256sumチェックも忘れずに。

    以下のページでの、macターミナルを使ったsumチェックのやり方を参考にしてください。

     2.ヴァーチャルボックスの設定

    「新規」をクリックで項目作成

    ヴァーチャルボックスを起動して、画面上に並ぶ項目の一番左の「新規」をクリックします。

    「名前とオペレーティングシステム」設定画面が開くので、名前は「ZorinOS-15」、マシンフォルダーはそのまま、タイプは「Linux」、バージョンは「other Linux」として、下部の項目の「続き」をクリック。

    VirtualBoxの設定画面 VirtualBoxの設定画面

    続いて「メモリーサイズ」設定画面が開きます。適当に割り当てます。「続き」をクリック。

    次は「ハードディスク」設定画面です。iMac上で仮想化して使う場合は適当な容量を割り当てますが、今回はUSBメモリーにインストールするので、「仮想ディスクを追加しない」項目にチェックをいれて、「作成」をクリック。注意喚起メッセージが出ますが、「続ける」をクリックします。

    VirtualBoxの設定画面 VirtualBoxの設定画面 VirtualBoxの設定画面

    「設定」を設定

    左側の項目で「ZorinOS-15」を選択した上で、画面上部の項目から、「設定」をクリックし、展開された画面で「一般」→「高度」を選択し、「クリップボードの共有」「ドラッグ&ドロップ」を共に「双方向」にします。

    次に「システム」を選択。起動順序のチェックボックスで「光学」以外のチェックを外し(「光学」だけにチェックをいれ)、右側の「↑」「↓」をつかい「光学」が一番上になるようにします。

    続いてチップセットは「ICH9」を選択。ポインティングデバイスはデフォルトの「USBタブレット」。拡張機能は三つ全てにチェック入れます。

    VirtualBoxの設定画面 VirtualBoxの設定画面

    ストレージ

    ストレージをクリック。ストレージデバイスの「コントローラー:IDE」の下にある光学メデイア・アイコン(空)をクリックで選択し、右側の「属性」の光学ドライブの右端にある光学メディア・アイコンをクリックして、「仮想光学メディアファイルを選択」をクリック。

    ダウンロードしておいたZorinOSのisoファイルを選択します。

    ストレージデバイスの画面で「ZorinOS」のisoファイルが表示・選択されている事を確認します。

    VirtualBoxの設定画面 VirtualBoxの設定画面 VirtualBoxの設定画面

    ネットワーク|ポート

    「ネットワーク」では「割り当て」をブリッジアダプターに変更。

    「ポート」の「USB」で、「USB3.0〜」を選択。

    画面右端のUSBに+マークのついたアイコンから使用するUSBメモリーを選択し、有効化しておきます。

    この後、インストール作業を行いますが、USBメモリはmacOSで認識されているので、一旦取り外しておきます。

    VirtualBoxの設定画面 VirtualBoxの設定画面 VirtualBoxの設定画面

     3.ZorinOS-15-64bitをUSBメモリーにインストール

    ヴァーチャルボックスでisoファイルからZorinOSを立ち上げます

    Oracle VM virtualBoxマネージャーで、設定の終わった「ZorinOS」を選択して「起動ボタンを押します。

    LiveDVDを起動した時と同じく、選択画面が表示されます。

    一番上の「Try or Install Zorin OS」を選択。

    ZorinOSインストール作業 ZorinOSインストール作業

    立ち上がった画面で、「日本語」を選択し、「ZorinOSを試す」をクリック。isoファイルからライブ起動されます。

    ZorinOSがライブ起動しましたら、改めてUSBメモリーをiMacのUSBポートに差し込みます。

    デスクトップ画面上にUSBメモリーのアイコンが出現します。これでZorinOSがUSBメモリーを認識していることが確認できます。

    ZorinOSインストール作業 ZorinOSインストール作業

    インストール

    デスクトップ画面上のインストールアイコンをダブルクリックします。

    言語選択画面では「日本語」が選択されている事を確認して「続ける」をクリック。

    キーボード設定画面でも問題なければ「続ける」をクリック。

    「アップデートと他のソフトウェア」でもチェックの入ったデフォルトの状態で「続ける」をクリック。

    「使用中のパーテーションをアンマウントしますか?」には「はい」をクリック。

    ZorinOSインストール作業 ZorinOSインストール作業 ZorinOSインストール作業 ZorinOSインストール作業

    「インストールの種類」では「ディスクを削除してZorin OSをインストール」を選択して「インストール」をクリック。

    「ディスクに変更を書き込みますか?」と念押しされますが、「続ける」をクリックします。

    ZorinOSインストール作業 ZorinOSインストール作業

    タイムゾーンの設定ではTokyoを選択。

    続けてユーザー名やパスワードの設定です。

    これでUSBメモリーへの書き込みが始まります。

    ZorinOSインストール作業 ZorinOSインストール作業 ZorinOSインストール作業

    しばらくしてUSBメモリーにインストールが完了するとメッセージが出ます。

    「使用を続ける」を選択してから、電源を落とします。

    ZorinOSインストール作業 ZorinOSインストール作業

     4.データ保存できるZorinOS-15のLiveUSBメモリー|動作確認

    ではきちんと動作するか確認です。

    インストールしたUSBメモリを差し込んだままiMacを再起動させ、立ち上がる前にキーボードの「optionキー」を押しっぱなしにすると、起動ディスク選択画面が表示されます。

    選択肢の中から「EFI boot」を選びます。

    zorinOSをbootします zorinOSをbootします

    無事立ち上がりました。

    デフォルトで入っているFireFoxブラウザをたちあげて、ZorinOSの公式ページをブックマークし、再起動して、保存されているか確認します。

    zorinOS動作確認

    大丈夫です。保存されています。

    キーボードとマウス

    USBで起動したZorinOSではキーボードやマウスはBluetooth接続設定されていないため、はじめはUSB接続のものをつかって設定しなくてはなりません。

    しかしBluetooth接続させたMagickeyboard2やMagicTrackpad2を使ってみましたが、接続が不安定なことや、トラックパッドの使い勝手の悪さ、再度iMacを立ち上げた時にBluetooth設定し直さなくてはならないこと、などから、USBメモリーのZorinOSを使うときは有線キーボードとUSBドングルのマウスを使うことにしました。

    ZorinOS-15には日本語入力のMOZCが入っています。デスクトップ画面右下の文字をクリックして、カナ入力と英文字入力の切り替えができます。

    appleのテンキー付きアルミ有線キーボードではなぜか右側のみの「commandキー」をおしながらスペースキーを押下することで切り替えができました。また画面の輝度や音量調節もキーボード操作できました。

    ディスプレイ設定

    iMac-5k-Retinaを初めて使った時もそうでしたが、そのままだと文字が小さいので見やすいように設定します。デスクトップ上で右クリックです。

    Linuxのターミナルで学習

    リナックスでターミナルを学ぶのはヴァーチャルボックスでもいいのですが、興味があれば、USB起動で、100%マックの性能をZorinOSに当てて見るとその魅力がよくわかります。

    キビキビ動くZorinOSはとても使いやすく、面白いです。