PC-8801|ゲームソフト|ザ・スクリーマー
独特な冊子型のパッケージ。
東本昌平氏による漫画のストーリー。
ゲーム内でキャラクターが死亡するとキャラクターデータが削除されてしまうシステムによる緊張感。
当時のPCの性能を限界まで活かしたグラフィックなどの作り込み。
当時は本当にかっこいいとおもい感情移入して楽しみました。
- ■1.PC-8801|ザ・スクリーマー|世界観
- ■2.PC-8801|ザ・スクリーマー|ビーストシティ
- ■3.PC-8801|ザ・スクリーマー|BIAS
- ■4.PC-8801|ザ・スクリーマー|プロテクト・シール
ーー 目次 ーー
・ビーストシティ入り口
・くびや
・いしゃ
・ぶきや
・さかば
・BIAS入り口ゲート
・BIAS探索
・戦闘
・トラップ
・出会い
- 1985年5月25日発売
- PC8801/mkⅡ/SR対応(要2ドライブ)
- 5インチフロッピーディスク3枚組
- 3Dダンジョン探索型ロールプレイング・ゲーム
- 定価7200円
PC-8801|ザ・スクリーマー|世界観
199X年、数年にわたる異常気象により石油よりも食料が資源として重要視される時代を迎える。
食料の9割以上を輸入に頼っていた日本は、輸入食料の確保のために対外政策の変更や、その引き換えの軍備強化などで政治は混乱。
このような中、国民は遺伝子工学研究所BIASに期待を寄せることとなる。
富士山麓に建設された科学都市の中心に建設されたBIASの課題は工業的な食糧生産であった。
やがて第三次世界大戦が勃発しBIASは閉鎖。
戦争による破壊と殺戮は二年続き、スラム化した街を残して戦いは終わる。
そんな社会の混乱の中、閉鎖された無人のBIASの中で、制御を越えた遺伝子操作の繰り返しと放射能の影響で異様な怪物が次々と生み出されていた。
危険な物質、細菌、生物が漏れ出すおそれがあるためBIASそのものを破壊することはできない。
BIASを停止させすためには、BIASの中に入り、全ての生物を殺して、その生産過程を停止しなけれなならないため、怪物の首には懸賞金がかけられ、命知らずたちがBIASを目指す。
やがてそんな命知らずたちが「ザ・スクリーマー」と呼ばれるようになる。

PC-8801|ザ・スクリーマー|ビーストシティ
ガイア兄弟の襲撃で彼らを返り討ちにしたあなたは、かつての富士山麓科学都市、ビーストシティにたどり着きます。
BIAS内部の怪物の賞金首を目的にビーストシティに来たわけですが、賞金首生活では町の施設のお世話にならなければいけません。

ビーストシティ入り口
ビーストシティに着いたらまずスクリーマーとして登録をします。

くびや
BIASへ入る前に「くびや」でFRD(ファイティングレコーダーデバイス)を貰ってください。これを装備していないとBP(ビーストポイント=経験値)も賞金ももらえません。BAISから帰って来たら「くびや」へ来てFRDを見せれば戦闘記録に応じてHC(ハンタークラス=レベル)や賞金が得られます。

いしゃ
HPをはじめとして、Agl、Pow、IQ、Tecなど低下した各能力値の回復(1ポイントに対し5クレジット)や解毒を行なってくれます。

ぶきや
武器、防具、アイテムなどを売買できます。ゲーム開始時は手持ちの500クレジットでハンドボムを買うのがいいと思います。
売値は買値の半額です。

さかば
50クレジットで飲み放題です。他のスクリーマーたちと交流できます。


BIAS入り口ゲート
BIASの入り口ではガードに許可証の「DATA DISK2」を求められます。
DATA DISK2をディスクドライブ2にいれてスペースキーを押すとゲートが開きます。
BIAS内部に入る前に必ず武器やFRDは装備しておきましょう。

PC-8801|ザ・スクリーマー|BIAS
BIAS探索
BIAS内部は22×22のダンジョンで6階建となります。
移動はテンキーの2、4、6、8で行い、5で扉を開けたり、落とし穴から這い上がったりできます。
ザ・スクリーマー攻略には地図作成が欠かせません。画面右下のコンパスなどを見ながら方眼用紙などを用意して励みましょう。
「ワイド・マッパー」を使えば、階数とX、Y軸での現在地を知ることができます。

戦闘
戦闘シーンでの操作は、テンキーの「2」で進む、「4」で戻る、「8」でジャンプ、「2」でしゃがむ、「0」で逃げる、となります。
「Z」キーで攻撃、「X」キーで防御、「C」キーで道具の選択画面に移行します。道具の選択では画面が一時停止し、武器を選択して持ち替えたり使う道具を選択することができます。


トラップ
BIAS内部には落とし穴や回転床、毒の霧などの罠があり、徐々にHPを削り取られます。
迷子にならぬよう、またトラップを回避できるようマッピングを行い、暗闇でも行動できるように「ハンドライト」を購入し、「H.Pドラッグ」や、解毒作用をもつ「バチルスクリーナー」、一歩前に落とし穴があるか判別する「XRAYサーチャー」などを用意して探索に臨みましょう。

出会い
BIAS内部を探索中に他の「スクリーマー」と遭遇することがあります。
その際に、クレジットやアイテムを渡したり何かしらのキーワードを伝えることでアイテムやヒントが得られます。
また、HC(ハンタークラス)が最上位になり、マスタークラスになると「くびや」からペンダントを貰えます。このペンダントをBIAS探索中にわらしべ長者のように他のスクリーマーと交換していくとアレ が手に入ります。

PC-8801|ザ・スクリーマー|プロテクト・シール
VHSのビデオテープやカセット・テープは爪を折れば上書き録画・録音は防止されます。
MiniDiskや3.5インチフロッピーディスクはメディアにあるスライド式の爪を動かして上書きを防止します。
5インチのフロッピーディスクは、切り込み部分に銀色に光る「プロテクト・シール」を貼ることでデータの書き込みを防止します。
「ザ・スクリーマー」では3枚のフロッピーディスクのうち、常時FDドライブ1に入れておく「BOOT DISK」にゲームデータの保存がなされます。
BIAS探索中の戦闘で死亡した場合、BOOTDISKに保存されていたキャラクターデータは削除されてしまい、またキャラクター作成からの再出発となってしまいます。
これを防ぐためにBIASへ入った時にBOOTDISKへプロテクトシールを貼り、無事生還したらプロテクトシールを剥がしてデータ保存します。
「ザ・スクリーマー」において、一番大切な装備は「プロテクトシール」なのかもしれません。

ここまで「ザ・スクリーマー」について書いてきましたが、当時中学生だった私がこのゲームを遊んでいた時のことを思い出しながら楽しく記事を作れました。
もし万万が一にでもお手元にこの「ザ・スクリーマー」があり、動作できる環境があるかたがおられましたら、是非もう一度ビーストシティでの賞金首生活を楽しんでみませんか。
こちらの記事にも興味がありましたらどうぞ。