LinuxMint|ISOイメージの整合性と真正性を検証

LinuxOSのディストリビューションとして人気のリナックスミント。

公式ページからダウンロードして導入しようとすると、「sha256sumチェック」や「署名鍵」などでISOイメージを確認する方法が案内されます。

このやり方がよくわからなかったのですが、いろいろ調べてみながらやってみましたので、これを皆様と共有したいと思います。

LinuxMint公式ページ

== 目次 ==

== 環境 ==

  • ● iMac 2017 5K Retina 27inch
  • ● Oracle Virtual Box (Ver.6.0.15) = Zorin OS 15.2
  • ● isoファイル = LinuMint19.3 Cinnamon-64bit
  • 環境

    iMacとヴァーチャルボックスのZorin OS

    iMacに仮想化ソフトのヴァーチャルボックスで導入したZorinOSを使って、LinuxMint19.3CinnamonのISOの検証をします。

    あなたの使用PC環境に脳内で置き換えて参考にしてくだされば幸いです。

    ファイルのダウンロード

    LinuxMint公式ページより「LinuxMint19.3 CinnamonのISOファイル」をダウンロードします。

     LinuxMint|整合性の確認

    sha256sumチェック

    ダウンロードページの「AUTHENTICITY」の項目にある「Don't forget to vetrify your ISO」のリンク先から、ダウンロードしたLinuxMint19.3を選択し、「sha256sum.txtファイル」「sha256sum.txt.gpgファイル」をダウンロードします。

    LinuxMint公式ページ LinuxMint公式ページ LinuxMint公式ページ

    もしZorinOSをお使いでしたら、ダウンロードしたファイルはデスクトップ左下の「Zorinアイコン」から「ダウンロード」のところにあります。

    デスクトップ上に「ISO」ディレクトリ(フォルダ)を作成し、この3つのファイルをここに移動させます(公式ページで説明されているやり方とは違っています)。

    ZorinOS上のダウンロードファイル ZorinOS上のダウンロードファイル ZorinOSでISOディレクトリを作成

    ターミナル

    デスクトップ左下の「Zorinアイコン」から「ユーティリティ」→「端末」でターミナルを立ち上げます。

    ターミナル上ではツリー構造にあるディレクトリを移動しながら作業します。

     現在自分が位置しているディレクトリを「カレントディレクトリ」と称します。カレントディレクトリを確認するには「pwdコマンド」を使います。

    ターミナルを立ち上げた状態で「pwdコマンド」を使うとHomeディレクトリがカレントディレクトリになっています。

    ZorinOSのターミナル画面

    ここでディレクトリ内のファイルやディレクトリを表示する「lsコマンド」を使うと、「デスクトップ(もしくはdesktop)」ディレクトリが見えます。

    デスクトップ上に「ISOディレクトリ」を作成したのであれば、このデスクトップディレクトリの中にISOディレクトリがあります。

    ZorinOSのターミナル画面

    ISOディレクトリをカレントディレクトリにして作業しますので、「cdコマンド」を使って移動します。「cd デスクトップ/ISO」と打ち込んでENTERキーを押します。

    ZorinOSのターミナル画面

    ここまで来ましたら、公式ページに乗っているコマンド「sha256sum -b *.iso」を打ち込んでENTERキーです。

    すると一拍間を置いて文字列が吐き出されます。この文字列とダウンロードした「sha256sum.txtファイル」の中の文字列とを突き合わせます。

    ZorinOSのターミナル画面 ZorinOSのターミナル画面

    テキストエディット

    デスクトップの「Zorinアイコン」から「ホーム」→「デスクトップ」→「ISOディレクトリ」と開き、「sha256sum.txt」ファイルを右クリックで「テキストエディターで開く」を選択。

    すると6種類の文字列が表示されます。

    先ほどターミナルで表示された文字列をコピーしてテキストエディットにペースト。

    今回ダウンロードしたISOファイルは「LinuxMint 19.3 Cinnamon-64bit」なので、その文字列もコピー&ペーストし、上下に並べて突き合わせます

    この文字列が同じであれば整合性の検証は完了です。

    ISOディレクトリを開く ZorinOSのテキストエディットを開く sha256sumチェック sha256sumチェック

    もう一つのやり方

    整合性の確認のもう一つのやり方が「coreutilsバージョン8.25以降を使用しているならば」という前提で記されています。

    この場合は「sha256sum --ignore-missing -c sha256sum.txt」とコマンドを打ち込んでENTERキーを押します。

    すると間を置いて「linuxmint-19.3-cinnamon-64bit.iso: OK」と表示されます。

    こちらのやり方の方が楽ですね。

    linuxmintのsumチェック linuxmintのsumチェック

     LinuxMint|真正性の確認

    LinuxMint|署名鍵のインポート

    続いて真正性のチェックです。

    公式ページの案内通りにコマンドを打ち込んで、著名鍵をインポートします。

    linuxmint公式ページ LinuxMint署名鍵インポートコマンドの打ち込み

    ENTERキーをおしてしばらくすると以下のように表示されました。

    LinuxMint署名鍵のインポート

    LinuxMint|真正性チェック

    引き続き公式ページの案内通りにコマンドを打ち込みます。

    「gpg --verify sha256sum.txt.gpg sha256sum.txt」と打ち込んでENTERキーです。

    以下のようになりました。

    ZorinOSのコマンド作業 ZorinOSのコマンド作業

    ここで表示された主鍵フィンガープリントが合致していれば真正性の確認が取れている、ということなんでしょうか。

    いまいち確証が持てませんが、そう理解しています。

    自分は、上記のように整合性真正性をチェックしたLinuxMintのISOイメージを使ってヴァーチャルボックスや、データ保存できるLiveUSBメモリーでLinuxMintをつかっております。

    ではでは、みなさまもよきLinuxライフを!