携帯ラジオ|SONY_SRF-M95|ボタン電池交換
自宅にいる時でも外出時にも普段使いしている携帯ラジオSONY_SRF-M95。
お気に入りのラジオ局の周波数をプリセットしておけるのですが、内蔵ボタン電池が切れているので、乾電池を交換する度に記憶が消えてしまいます。
電池交換の都度、ラジオ局を登録すればいいのでそれほど困ってはいませんでしたが、ふと思い立ったので、電池交換してみる事にしました。
== 目次 ==
- 1.分解
- 2.ボタン電池の取り外し
- 3.ボタン電池の選定
- 4.ボタンのセット〜動作確認
・ビス2本
・爪をはずす
・スポット溶接部分を引き剥がす
・半田付け
・電池の大きさから推測
・ソニー製品ではないものを購入
・ビニールテープ
・あの挙動、再び
1.分解
過去水没などして不具合が生じる度に分解してきたので慣れたものです。
野外での作業中などでも使っていたりするので、中はホコリなどでちょっと汚いです。
ビス2本
まずは裏側からビス2本を外します。
本体の大きさに比べて、ちょっと長めのビスです。
爪をはずす
本体外周が爪でも固定されています。
マイナスドライバーなどを使い、本体を傷付けぬよう外していきます。
フラットケーブルがつながっているので、これも気をつけます。
2.ボタン電池の取り外し
ラジオの基板上にボタン電池が見えます。
よくみると、金具がボタン電池にスポット溶接されていて、その金具の一端が基板上にはんだ付けされています。
スポット溶接部分を引き剥がす
電池表面のスポット溶接されている部分をひっぺがして、残った金具に新しい電池を挟み込んで、テープで固定すればいいと考えました。
しかし、カッターや刺抜きなどを使ってみましたが、力が入りすぎて基板側が破損することを懸念、この方法を断念しました。
半田付け
半田付けされている金属をはずし、そこへ+ー各々電線を半田付けし、その電線をボタン電池にテープでくっつけるやり方をする事にしました。
以前外した電池配線を切り取り、被覆をカッターでむいて長さを調整。流用します。
まずは、電池が固定されている半田付近にフラックスを塗布。温度調節したハンダゴテ
を当てて溶かし、外します。
尚、電池をハンダゴテで加熱させると破裂する恐れがあります。安全のために保護メガネの着用を願います。
被覆をむいた電線にもフラックスを塗り、これを電池が固定されていた箇所に半田付けします。
3.ボタン電池の選定
取り外したボタン電池をみてみると、側面に「B0 60」と表記されているだけで、あとは何もなくこの電池がどのようなものであるのかわかりません。
電池の大きさから推測
ノギスで電池の直径と高さを測り、ソニーのボタン電池の情報をネット検索してみました。
この電池の直径は6.8ミリ。高さは2.1ミリ。
SONYウェブサイトのボタン電池互換表で確認し、「SR621」と同規格と推測。1.55Vです。
ソニー製品ではないものを購入
たまたま自分がうかがった家電販売店のボタン電池コーナーにはソニー製品がありませんでした。
ですので、大きさと1.55ボルトであることを念頭に選択したものを購入しました。
4.ボタンのセット〜動作確認
先ほど半田付けした電線の一端を、+ーそれぞれを電池に繋いだ状態でテープで固定していきます。
ビニールテープ
はじめ、カプトンテープでの固定を考えていました。しかしカプトンテープでは粘着力が弱く、うまくいきません。
ですので、今度はビニールテープでやってみたらうまくいきました。
しかし、自分はあのビニールテープのニチャニチャした感じが苦手です。湿気などでニチャニチャがほかに移ったら嫌なので、テープで固定後、余分な部分はなるたけハサミで切り取っておきました。
あの挙動、再び
ラジオを組み直してみると、乾電池を入れる前にも、時計が点滅して時刻設定を促しています。
「ああ、確かにこんな感じだったな」との感覚が蘇ります。
時計のセット方法も忘れてしまったので、説明書で確認し、セットします。
これで、普段使いしているラジオの使い勝手が蘇りました。
このライター型(?)の携帯ラジオが好きなのですが、ある時、このライター型のラジオ製品が新製品としてなくなっている事に気がつきました。
ラジオのかたちにも流行り廃りがあるのかもしれませんが、この事に気がついた自分はあわててオークションサイトで同型品を買い求めました。
水没などの危機がいくたびか訪れましたが、完全に壊れるという事態には陥らずに済んでいます。
まだまだ大事にこれを使っていきたいと思います。
2021.10
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