Kali-Linux-32bit|シャープ-Mebiusに導入
自宅のネット環境に不備や弱点はないのか。そんなことを考えてKali-Linuxに興味を持ち、32Bit版もあるとのことなので、シャープのノートPC_Mebiusに導入してみることとしました。
== 目次 ==
- ■1.Kali Linux|署名鍵で真正性の確認
- ■2.Kali Linux|LiveDVDの作成
- ■3.Kali Linux|LiveDVDでOSインストール
- ■4.Kali Linux|インストール完了
・下準備
・署名鍵のインポートからフィンガープリントの確認
・署名の確認
・USB-Boot非対応
・インストール
・ネットワーク設定
・ディスクのパーティショニング
・ブートローダー
・マウス・タッチパッドの設定
・日本語入力|ibus-anthy
Kali-Linux公式ページのダウンロードページから「Kali Linux 32-Bit(Live)」をダウンロードします。
iMacでKali LinuxISOファイルをダウンロード。↓
ヴァーチャルボックスで導入したLinuxMint上の端末(ターミナル)でダウンロードしたISOファイルの検証。↓
外付けのDVDドライブでKali LinuxのLiveDVDを作成。↓
内臓HDDをSSDに取り替えたシャープMebiusノートPCにKali Linuxをインストール。
以上の流れで作業します。
Kali Linux|署名鍵で真正性の確認
下準備
ISOファイルとともに、ダウンロードページで案内されている、「SHA256SUMSファイル」と「SHA256SUMS.gpgファイル」もダウンロードします。
iMacでダウンロードしたKali Linuxの「ISOファイル」「SHA256SUMSファイル」「SHA256SUMS.gpgファイル」を共有フォルダを介してヴァーチャルボックス内のゲストOSのLinuxMintへ移動させます。
LinuxMintでHomeディレクトリ(フォルダ)内に「kali-iso」という名のディレクトリを作成。ここに3つのファイルをいれて確認作業をします(あくまで自分のやり方です)。


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署名鍵のインポートからフィンガープリントの確認
LinuxMintで端末(ターミナル)を立ち上げます。
ダウンロードページの案内通りに作業します。
端末に「gpg --keyserver hkp://keys.gnupg.net --recv-key 44C6〜...」と打ち込み「ENTER」。
しばらくすると署名鍵がインポートされます。

続けて「gpg --fingerprint 7D8D0BF6」と打ち込んでENTERキーを押下。
すると「フィンガープリント」なるものが出力されますので、これを公式ページに記されているものと一致するか確認します。

署名の確認
端末(ターミナル)ではディレクトリ(フォルダ)を移動しながら作業することになります。
「pwd」コマンドで、現在自分のいるディレクトリが確認できます。
「pwd」と打ち込んでENTERキーを押すと「/Home/●●●(ユーザー)」と表示されて、現在のディレクトリが「Homeディレクトリ」であることがわかります。

「ls」コマンドでディレクトリ内のファイルやディレクトリを表示させることができます。
「ls」と打ち込んでENTERキーを押下。
先ほどISOなどのファイルを入れた「kali-iso」ディレクトリが見えます。

「cd」コマンドで作業ディレクトリを移動することができます。
「kali-iso」ディレクトリへ移動するので「cd kali-iso」と打ち込んでENTERキーを押下。
表示が変わって、ディレクトリが「kali-iso」へ移動したことがわかります。

ここまで来ましたら、「gpg --verify SHA256SUMS.gpg SHA256SUMS」と打ち込んでENTERキーを押下。
間を置いて吐き出されたメッセージに"「Kali Linux Repository<devel@kali.org>"からの正しい署名」とあれば、署名の確認は終了です。

Kali Linux|LiveDVDの作成
USB-Boot非対応
Windows_Vistaが入っていたシャープMebiusはUSBブート非対応なのでISOファイルをDVDに焼きます。
iMacに外付けDVDドライブを接続し、空のDVD-Rを挿入。
デスクトップ上のISOファイルを右クリック。
出て来た選択肢の中から「ディスクイメージKali 〜 をディスクに書き込む」をクリック。
書き込み速度などを指定して書き込み開始です。
Kali Linux|LiveDVDでOSインストール
LiveDVD
出来上がったライブDVDをMebiusのCD/DVDドライブに入れて起動するとメニューが表示されます。
「Install」を選択してインストール開始です。
インストール
メニューで「Install」を選ぶと言語選択画面がでてくるので「Japanese-日本語」を選択。
続けてタイムゾーン、キーボードの選択画面が続くので「日本」「日本語」を選択します。
ネットワーク設定
さらにインストールは続きます。
ネットワーク設定もしていきます。
ホスト名、ユーザー名、パスワードも設定していきます。

ディスクのパーティショニング
続いてディスクのパーティショニングです。
「ディスク全体を使う」「すべてのファイルを1つのパーテーションに」「パーティショニングの終了とディスクの変更の書き込み」を選択。書き込みが始まります。
ブートローダー
書き込みの途中にも色々選択を迫られます。
「ミラーのネットワークを使ってもいいか?」には、「はい」。
HTTPプロキシ情報には「空」のまま「続ける」。
ブートローダのインストール先にはSSD-240GBを選択(フロッピーが選択肢にあると、やってみたくなります)。
マスターブートレコードにブートローダーのインストールの確認には、「はい」。
Kali Linux|インストール完了
インストールが完了するとKali Linuxが立ち上がります。
少しだけ使いやすいように設定します。
マウス・タッチパッドの設定
シャープMebiusの好きなところの1つに、タッチパッドのタップでクリックができることです。
以前ZorinOS-15-liteをインストールしたときは、そのまますぐ使えるようになっていたのですが、Kali Linuxでは初期状態では使えるようにはなっていません。
デスクトップ画面左上のKali Linuxマークから「設定」 → 「マウスとタッチパッド」 → 「タッチパッドをタップでクリック」のチェックボックスにチェックマークを入れます。
これで「タップでクリック」が使えるようになります。
日本語入力|ibus-anthy
日本語のローマ字入力ができるようにibus-anthyをインストールします。
端末で「sudo apt-install ibus-anthy」と打ち込みENTER。
インストールが終わったら再起動。
これでデスクトップ画面右上の文字アイコンをクリックして入力を切り替えられます。
とりあえず、今回はここまでとします。
ではみなさまも、よきLinuxライフを!
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2020.04