庭の幸|紫蘇の葉
季節が巡り暖かくなると、庭で紫蘇が顔を出します。
前の年に実が散ったものが年を越してそこ此処から顔を出します。
庭に紫蘇があると、思いついた時に摘んで使えるので大変ありがたいのです。摘みたては香り高く、そうめんや刺身に添えて食します。
庭の幸|紫蘇漬け
摘んできた紫蘇の葉を水ですすいで「醤油、ごま油を同割に蜂蜜を少量」で漬けます。ただそれだけなのですが、メシウマです。
漬けた紫蘇がなくなったら、また庭で摘んできて漬けます。紫蘇は数株あれば摘んでも摘んでもどんどん葉が出てくるのです。
庭の幸|紫蘇|刺身の薬味に
紫蘇の葉を重ねて丸めて刻みます。刻んだら手でサワサワして膨らまして刺身に添えます。
醤油はもちろん、酢味噌、ポン酢でも何にでも合います。
紫蘇はとても強いので、庭の思いもよらない所から生えてきても、スコップで根ごと掬いとり、任意の場所に移してあげれば、そこですくすく育ちます。
真イワシを手開きで刺身にし、大葉を添える。
せっかくなので小生が真イワシのお造りをつくったところを開陳します。
イワシは頭を落とし、腹を抜き、脊から背びれの両脇から背骨まで包丁で切れ目を入れます。
さらに腹側からは、尾びれに近いところで、腹側から両脇に切れ込みを入れます。
尾のほうから骨と身の間に指を入れて、骨から身をこそげ取るようにして3枚にします。
3枚にした身を掃除し、皮を手で剥がします。頭の方から皮をつまみ、包丁で身を抑えながら引っ張れば皮が剥けます。
身を刻んで皿に盛り、薬味を添えれば完成です。
アニサキスという寄生虫がいるので気をつけてください。新鮮なイワシを買ってきたら、まず腹を抜いてよく掃除してください。
万が一アニサキスを食して腹に入っても、かれらは3、4日で死んでしまうそうなんですが、死ぬまでに胃壁へ食い込もうとして、それはもう痛いらしいのです。
かれらはイワシの内蔵に寄生してしていますが、イワシが死んだようだ、と判断すると内蔵から離れるようなのです。ですので彼らがイワシの内蔵から離れる前に腹を抜いて処理してください。

庭の幸|紫蘇|アジの握り寿司に
活きのいいアジが手に入ったので握り寿司にします。アジの握りにもシソが活躍します。
どんぶり茶碗に酢と甜菜糖ひとさじ、塩ひとつまみを入れます。これをよく混ぜ、炊き上げた白米に混ぜてシャリを作ります。
薬味のネギと生姜も用意しておきます。準備ができたらアジの切り身にシソの葉をそえて握ります。小さな葉は1枚。大きな葉は半分に切って使います。
どうしてもシャリが大きくなってしまうのは自分が欲張りだからでしょうか。
秋に実をつけた紫蘇が枯れたらしばらくはさよならです。また来春に顔を出してくれるでしょう。
2019.6