PIXA(ピクサ)3|タフな漢のヘッドライト

登山などのアウトドア用として、もしくはガテンな職場での仕事用としてヘッドライトを探しているのでしたら、自分はこのPIXA(ピクサ)3を強くお勧めします。

(ピクサシリーズでは「PIXA1」「PIXA2」もありますが、オススメするのは「PIXA3」です。)

PETZL(ペツル)社のヘッドライト_PIXA(ピクサ)3

このピクサ3は以下のような特徴を持ちます。

  • ■ 3つの照明モードを使えます。(「100lm、90メートル、3時間半」「60lm、45メートル、6時間半」「20lm、15メートル、26時間」)
  • ■ 3通りの使いかたがあります。(「ヘッドバンドで頭に装着」「バンドからはずして照明として使用」「付属のヘルメット用プレート、もしくは別売のラバーバンドを使ってヘルメットに装着」)
  • ■ 電子制御機能により光の強さを一定に保ち、また電池の残量がわずかになると光の強さが自動的に最小照度レベルに下がります(リザーブモード)。このリザーブモードになる時と、その30分前にライトが点滅しておしらせします。
  • ■ 油、グリス、接着剤、ハイドロカーボン、揮発油、漂白剤に対する耐性があります。
  • ■ 80㎏の荷重と2メートルの高さからの落下に耐えます。この試験は低温下、高温下で行われます。(ー30℃、60℃)
  • ■ IP67の防塵、防水性を持ち、水深1メートルの水没に30分耐えます。
  • ■ アルカリ電池、リチウム電池、ニッケル水素充電池が使用できます。(ATEX 及び HAZLOCで定める危険区域ではアルカリ電池のみ)
  • PIXA3の箱

    沢登りという遊びを始めた頃に、『登山者はまず「地図」「雨具」「ヘッドライト」を忘れるべからず』と聞いてからヘッドライトも色々使ってきました。

    LEDのヘッドライトが出てきてからは使用可能時間が大幅に増えましたが、自分が初めて購入したペツルのヘッドライトは単三電池4本で4時間稼働。ライトの部分を回して焦点を合わせて(遠くを照らす時は絞って、近くを見る時は開く)使うものでした。

    LEDのライトが出る前に使っていたPETZL(ペツル)社のヘッドライト

    球切れに備えて予備電球が付属していました。

    予備電球が付属する

     PIXA(ピクサ)3/ 強靭なボディ

    過去使ってきたヘッドライトでは、コードの断線や部品の破損などを経験してきました。

    乾電池をつかうようなヘッドライトは概ね前頭部側にライト、後頭部側に電池ボックスが配置され、電源からライトに伸びるコードがヘッドバンドに沿って這わされていると思うのですが、PETZL社のミオXPという製品を使っていたら、ライト側のコードが断線し手で角度を付けて抑えていなければ点灯しなくなってしまいました。

    またBLACK DIAMOND社のヘッドランプを使っていた時はライト側面にある部品が破損してしまいライトを固定できなくなりました。

    このPIXAは前頭部に配置されるライトの中に電源が収まっているため断線などは起こりにくくなっています。また公式の動画で確認できるようにピクサ本体は80キロの耐荷重性を持ち、2メートルの高さからの落下に耐えます。これらの試験は低温下(-30℃)と高温化(60℃)で行われています。

    PIXAは本体を回転させてレンズをプレート側に向けるとレンズが保護されてスイッチが自動的に切れる仕組みになっています。このため自分は登山などで持ち運ぶ時はそのまま雨蓋に入れています。

    以前ほかのヘッドライトはフリースのポーチに入れて持ち運んでおりましたが前述のように破損しました。

    ヘッドライトを持ち運ぶとき

     PIXA(ピクサ)3/ 充電池エネループで運用

    PIXAはアルカリ電池、リチウム電池、ニッケル水素充電池に対応します。

    エネループ(ニッケル水素充電池)が使えるのは経済的に助かります。USB端子などで充電するタイプのヘッドライトもありますが、内蔵電池が弱ればそれが寿命となります。その点エネループの運用であれば電池がよわっても新しいエネループを使えばいいのです。

    また充電タイプでは、緊急に使いたいと思っても電池切れでは対応できませんが、PIXAでしたら他の充電済み電池や普通の乾電池に交換すればすぐ使えるので勝手がいいのです。

    ヘッドライトを持ち運ぶとき

     PIXA(ピクサ)3/ 秀逸なダイヤル

    PIXAはガテンな現場で使うことを想定して作られているので、手袋をつけたままでの操作がしやすいようダイヤルで制御します。

    登山でも様々な手袋を使いますが、冬などはかじかんだ手でも使いやすく大変重宝します。

    どこかにぶつけた時に壊れやすいのはこのダイヤル部分だと想定していますが、いまのところ壊れていません。

    PETZL社PIXAシリーズの秀逸なダイヤル PETZL社PIXAシリーズのダイヤルは手袋をしていても操作がたやすい

     PIXA(ピクサ)3/ ヘッドバンドという唯一の弱点の克服

    過去登山用に使ってきたヘッドライトのバンドは皆、ハチマキ状のバンドに加えて頭頂部も抑える形のものばかりでした。しかしこのPIXA3はハチマキ状のバンドのみです。

    行動中にヘッドライトを使うので、ずれたり落としたりしないようキツくバンドを締めます。額に浮かぶ汗を吸わせながら使います。すると、、、なんてことでしょう‼︎

    そう、バンドが伸びきって効かなくなってしまうのです。

    本体は全く問題ないのにバンドが伸びきってしまったらみなさんだったらどうしますか。そう、バンドを交換しますよね。自分も交換しました。

    しかし当たり前ですが、、、交換しても使っていればまた伸びきってしまうんです。

    そんなこんなで、また交換バンドを買おうかと考えていた時に、自作することを思いつきました。

    自分はバックパックを更新し処分するときに、ストラップなどを再利用のために切り取りとっていますが、それをつかいました。こういったストラップは登山用品店でも扱われています。かつて義務教育過程で習った裁縫の腕を活かします。

    ヘッドバンドをストラップで作り、使ってみたら、、、使い勝手が最高にいいのです。

    自分のアタマのサイズにストラップを調整しておけば、帽子をかぶるようにPIXA3を装着できます。これにより、登山行動中に足場が悪いところで急に暗くなっても、片手でバックパックを保持しながらバックパック雨蓋から取り出したPIXA3を被り、そのままレンズを回転させてダイヤルを回してライトを点灯させられます。これを手袋などをしていても片手で容易にできるのです。

    今現在PIXAを使っていて、ヘッドバンドが伸びて困っているかたがいらっしゃいましたら、このストラップでのヘッドバンド自作を試みてはいかがでしょうか。

    また以前仕事で、ヘルメットにヘッドライトをつけるような職場に異動となった時、ヘッドライトの支給が遅れました。で、別売品のラバーバンドを購入してPIXA3を使ってみましたら、こちらの方もヘルメットにきっちり固定されて快適でした。

    かつて使い伸びきってしまったPIXA3のバンドたち
    ↑ かつて使っていたPIXA3のヘッドバンド。皆伸びきってしまいました。
    PIXA3のバンドにバックパックのストラップを再利用 PIXA3のバンドにバックパックのストラップを再利用
    ↑ 処分したバックパックのストラッブを使いヘッドバンドを自作しました。
    バックパックのストラップ
    ↑ このようなモノを使って、ただ締め付けて固定するようなシンプルなモノにすれば、部品点数が減り、かかる費用も少なくて済みます。
    PIXAシリーズオプション品のラバーバンド
    ↑ よくある「フックを使いヘッドバンドをヘルメットに固定する」方式だと頭が揺れるとヘッドライトも揺れますが、このラバーバンドをつかうとピタッと固定されます。

    ↑ ページトップへ

     PIXA(ピクサ)3/ なんじ、ピクサで人を傷つけることなかれ

    PIXA3に付属する取扱説明書には以下のような記述があります。

    ...PIXA3は、IEC 62471規格のリスクグループ2(中危険度)に分類されます
      -点灯しているランプを直視しないでください
      -ランプから放射される光には目を傷める危険性があります。人間の目に直接ランプの光を当てないようにしてください
      -青色光による網膜障害の危険があります。(特に子供には危険です)

    テントサイトなどで使用する時は一番弱い光量で、下向きの使用をお願いします。

    自分はこのPIXA3を2011年に購入してから、2019年現在までヘッドバンド以外の不具合は全くありません。保証期間は3年だそうです。突然不具合がきても困るので別にもう一つ買い足しましたが、全く壊れる気配がありません。

    夜間の冬季登攀やトレイルランニングなど、挑戦的なものに使うのでしたら違う選択肢になってくると思いますが、ヘッドライト最初の1台としては、繰り返しになりますが、このPIXA(ピクサ)3を強くお勧めします。

     ではみなさまも、よきアウトドアライフを。

    2019.6

    ↑ ページトップへ